日 本 の 美 術
HOMEブログ本館日本文化美術批評東京を描く水彩画動物写真 | プロフィール掲示板



山水図屏風(右隻):雪舟




山水図屏風の右隻は、左隻と連続しているわけではないが、図柄としては、同じような雰囲気のようなものを並べ、左右一体で調和を醸し出している。

右隻は、左隻以上に雲煙を強調し、主山と近景とを劇的に対比させている。全体に構図が下に傾いており、主山の周囲に広い空間があるために、はるかな感じがよく出ている。

樹木をはじめ、筆致のやわらかさは左隻と同様である。



これは近景の部分を拡大したもの。山道をうねらせ、そこに人を描き加えながら、視線を奥へ誘導することで、奥行き感を演出している。(紙本墨画 161.5×352.3cm ワシントン フリア美術館)







HOME雪舟の世界次へ








作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2017
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである