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宜暁:蕪村の十宜図




蕪村の十宜図から「宜暁」。もとになった李漁の漢詩「伊園十宜」のうち「宜暁」は次のとおりである。

  開窗放出隔宵雲  窗を開けて放ち出づれば宵雲隔たる
  近水樓臺易得昕  水に近き樓臺は昕(あした)を得易し
  不向池中觀日色  池中に向はずして日色を觀つつ
  但從壁上看波紋  但だ壁上に從って波紋を看る

窓をあけて外へ出れば宵雲の隔たり去ってゆくのが見える、この山荘は水辺にあるので一番に朝が見えるのだ。というのも、わざわざ池を覗かないでも、日の光に反射された波紋が壁に映って見えるからだ

山荘の庭を散策するのは仙人のような気分だろう。壁に池の波紋が映っている。







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