日 本 の 美 術 |
HOME|ブログ本館|日本文化|美術批評|東京を描く|水彩画 | 動物写真 | プロフィール|掲示板 |
牡丹小禽図:若冲動植綵絵 |
「牡丹小禽図」は、「薔薇小禽図」と一対をなすものだろう。画面にびっしり隙間なく牡丹の花と葉が描かれ、そのほぼ中央に一対の小禽が描かれている。右側の小禽は、赤いの蕾の上に止まって、首を背後に曲げて上のほうを眺めている。左手の小禽は、牡丹の木らしいものに止まって、配偶者のほうを見つめているのであろう。 牡丹の花は、色も形も多様だ。花と花の合間は幹や葉が埋めているが、それらの位置関係が複雑で、よくわからない。右手のほうに見える、白っぽいツブツブ状のものが何なのか、これもよくわからない。 右下に「若冲」の署名がある。製作時期の記載はない。(142.7×80.0cm) これは、一対の小禽の部分を拡大したもの。二羽の小禽の間に交される視線の戯れが面白い。 |
HOME|伊藤若冲|動植彩絵|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2015 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |