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伏見人形図:若冲プライス・コレクション




伏見人形とは、京都伏見稲荷大社付近の土を焼いて作った焼き物の人形。下地に胡粉を塗って白くし、その上から泥絵の具で模様を描くのが特徴である。この絵は、七人の布袋の人形が縦に並んだところを描いたもの。これを横に並べた絵も残っている。

個々の人形はみな同じ形をしている。両手で軍配を抱え、布袋らしく胸をはだけ、腹を出している。来ている着物も同じ形で、色だけが違う。

署名に「米斗翁八十五歳画」とあることから、若冲最晩年、亡くなる年(寛政十二年<1800>)の作品である。(104.4×28.0cm 紙本)



これは、布袋人形の一部を拡大したもの。横長の楕円形の顔に、細い線で眉毛と眼を描いている。







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