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花菖蒲思簪・八代目森田勘彌の駕籠舁鶯の次郎作:写楽




「花菖蒲思簪」は寛政六年五月の桐座の舞台で、「敵討乗合話」とともに演じられた浄瑠璃である。これはその舞台から、駕籠舁の所作事の場面を描いたもの。演じたのは八代目森田勘彌。森田勘彌は、江戸三座の一つ森田座の座元太夫の家柄だったが、この八代目は役者も兼ねた。

次郎作の両手を袖に突っ込むポーズは、戻駕の代表的な型。白い頭巾をかぶり、貝絞り模様の派手な着物の上に熨斗をあしらった袖なし羽織をはおった姿が、舞台の華やかさを物語っている。







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