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法金剛院:平安時代末期の浄土式庭園




法金剛院の前身は平安時代初期に創建された天安寺に遡るが、平安時代の末、大治五年(1130)に待賢門院によって再興され法金剛院と称された。庭園はその際に極楽浄土をイメージして造園された「池泉回遊式浄土庭園」である。

池の面には、花菖蒲や蓮が植えられ、また池の周囲には桜、椿、紫陽花、萩などが植えられ、四季それぞれに美しい花を咲かす。

写真は、池越しに本堂を眺めわたしたもの。堂内には平安時代の仏像が安置され、傍らの付属建物には本尊の阿弥陀如来の丈六坐像が収められている。



これは、池のほとりにある「青女の滝」。石立僧林賢、静意の作とされ、巨岩を二段に組み合わせている。この滝水が池の水の供給源になっているわけであろう。なお石立僧とは、造園に従事した僧たちのことを言う。







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