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桂春院:日本の寺院庭園




桂春院は、慶長三年(1598)に妙心寺の塔頭見性院として、信長の甥津田秀則によって創建された後、寛永九年(1632)に美濃の豪族石河貞政によって再興され桂春院と改称された。庭園はその折に造営されたものである。小堀遠州系の庭師によって作られたと推測され、徳川時代には名園として名高かった。

上の写真は方丈南側にある真如の庭。方丈縁下の小さな崖沿いにつつじの大刈り込みをあしらい、その下に苔の生えた庭が続く。庭の先には楓や馬酔木が植えられている。



侘びの庭は、方丈前庭より飛び石づたいに茶室に通じる路地庭である。



思惟の庭は、方丈前庭の外側に広がる、路地をはさんだ庭で、ここを歩みながら思索に耽るに都合がよいというので、思惟の庭と名づけられた。



清浄の庭は、方丈北側の坪庭。紀州から運び込んだ奇石を組み立てて枯滝とし、白砂が滝から流れ落ちた水を表現する。







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