日 本 の 美 術
HOMEブログ本館日本文化美術批評東京を描く水彩画 | プロフィール掲示板



紅梅図:狩野山楽




これも、大覚寺宸殿を飾る襖絵で、八面からなる。上の写真は、その右半分にあたる。梅の大木から、枝が縦横に延び、鮮やかな紅梅の花を咲かせている。梅の上部が途切れているのは、霞がかかっているためである。



これは先の部分の左手に続く部分。上下に金で表現された霞がかかり、その合間から岩組や池がのぞいている。岩組の上には小禽が二羽とまり、池には鴨らしき鳥が描かれている。

全体として、スケールの大きさを感じさせ、桃山時代の障屏画を代表する作品となりえている。(紙本金地着色 各184×99㎝ 元和六年(1620)頃 重文)





HOME 狩野派次へ








作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2019
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである