日 本 の 美 術 |
HOME|ブログ本館|日本文化|美術批評|東京を描く|水彩画 | プロフィール|掲示板 |
梅に遊禽図:狩野山雪 |
![]() 「梅に遊禽図」は、天球院方丈上間二の間を飾る十八面のうちの四面。部屋の東側を飾り、北側の「梅に山鳥図」に連続する位置にある。梅の老木と、それにやすらう小禽たちを描いている。 画面の中心は左側にある。二本の檜がすっくとたち、その傍らに梅の老木がカーブを描きながら伸び広がっている。梅の木はいったん雲の中に姿を消すが、その先端部が雲の合間から覗いている。梅の木のイメージは雲によって遮断されているわけだが、それによってかえって動きを感じさせることとなっている。 ![]() これは梅の木の幹の部分を拡大したもの。上方では梅の花が咲き広がる一方、根方では躑躅が咲き、そのまわりに山鳥や小鳥が身を寄せている。金地を背景にして、独特の艶を感じさせる。(紙本着色 各189.5×141.2cm 重文) |
![]() HOME | 狩野派 | 次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2019 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |