日 本 の 美 術 |
HOME|ブログ本館|日本文化|美術批評|東京を描く|水彩画 | 動物写真 | プロフィール|掲示板 |
灌園便:池大雅の十便図 |
池大雅の十便図から「灌園便」図。もとになった李漁の漢詩「伊園十便」のうち「灌園便」は次のとおりである。 築成小圃近方塘 小圃を築成して方塘に近し 果易生成菜易長 果は生成し易く菜は長じ易し 抱甕太痴機太巧 甕を抱くは太だ痴なるも機は太だ巧なり 從中酌取灌園方 中より酌み取るが灌園の方なり 小さな畑を方塘の近くに作った、果物は実りやすいし野菜は育ちやすい、水瓶を持つ様は不器用でも動作は機敏、水を汲み取って散水するのがコツだ 詩は畑仕事のコツをテーマにしているが、この絵もその様子をよく再現しえている。畑で育てている野菜に向かって、老人が水をまいている様子が伸びやかに描かれている。 |
HOME|十便十宜図|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2016 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |