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朝顔狗子図杉戸:円山応挙




朝顔と子犬を描いたこの絵は、愛知県の明眼院という寺の杉戸に描かれたものだ。現在は東京国立博物館裏の応挙館に収められている。

朝顔の咲き広がる庭に、ころころと肥った子犬たちがじゃれあっている。ごく日常の眺めを絵にしたものだが、その描き方には、琳派の絵師渡辺始興の影響が指摘されている。

非常にあっさりとした構図だが、見る者の目を和ませてくれる。



これは右側の部分を拡大したもの。子犬たちの表情が愛くるしい。

(天明四年<1784> 板地着色 各168.5×81.3cm 東京国立博物館)





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