日 本 の 美 術 |
HOME|ブログ本館|日本文化|美術批評|東京を描く|水彩画 | 動物写真 | プロフィール|掲示板 |
群鶴図:若冲プライス・コレクション |
「群鶴図」は、七羽の鶴が重なりあって立っている様子を描いたものである。かなりもつれあっているので、頭と胴体や脚との関連がよくわからないところがある。頭を数えるとかしかに七羽分あるのだが、見えている脚は九本しかない。五本あるはずの残りの脚は、持ち上げられて隠れているのだろうか。 緒方光琳の図案集に、五羽の鶴が重なる様子を描いたものがあるので、若冲はそれを見て描いたのだろうと推測されている。 左下に「心遠館若冲製」とある。製作時期の記載はないが、宝暦五年(1755)だとする説もある。(108.8×49.4cm) これは、鶴の胴体の部分を拡大したもの。彩色が平面的に映るので、鶴同士の前後関係が曖昧になっている。 |
HOME|伊藤若冲|プライス・コレクション|次へ |
作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2016 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |