日 本 の 美 術
HOMEブログ本館日本文化美術批評東京を描く水彩画動物写真 | プロフィール掲示板



仁和寺:日本の寺院庭園




仁和寺は、平安時代初期に創建された古い寺院であり、代々皇族が門跡をつとめる門跡寺院として高い格式を誇っていた。しかし15世紀後半に、応仁の乱によって全山が消失、その後徳川時代の初期寛永年間に再興された。再興に当たっては、御所から紫宸殿(現 金堂)、清涼殿(御影堂)を下賜され、往時の威容を取り戻した。

寛永年間の復興の際に、宸殿の庭園も造営されたが、今ある形になったのは元禄年間のこと。明治二十年には宸殿が消失し、庭園もダメージを蒙ったが、大正年間に再建された。その際、造園家七代目小川治兵衛によって庭園が改修されている。現存する庭園はそのときのものである。

仁和寺といえば、宸殿の庭園とならんで御室桜が名物だ。これは丈の低い枝垂桜である。

上の写真は、宸殿から庭を眺めたところ。視線の先には五重の塔が見える。この庭園は池泉鑑賞式である。



この写真は、零明殿から庭園を見下ろしたところ。







HOME日本の庭園次へ










作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2013-2016
このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである